私たちを駆り立てるもの(3)

前の投稿に、私たちが事業拡大に踏み切った最大の理由が、スタッフの生活保障だと述べました。
お世話になっているスタッフは家族同然です。不自由な思いをさせるわけにはいきませんし、いい仕事をしていただくには、それなりの賃金をお渡しする必要があります。

他の要因としましては「本部町愛」に尽きるところがあります。

自己所有物件の民泊としての歴史は長いです。もう十数年になります。
本部町にどうしても住みたくて物件を購入したものの、さまざまな事情で居住できなくなり、宿泊施設として運用することになりました。

この自己所有物件ですが、以前業者に運営を委託していたことがあります。
その業者ですが、清掃に関しては不満があったものの、お客様サービスの点に関してはかなり尽力してくださいました。

当時は「民泊代行」という考え方ではなく「コンドミニアムホテルの委託管理」という考え方でしたので、それなりのサービスを提供してくださったようです。

ところが「民泊代行」が台頭し、少ないスタッフで多くの顧客を一手に引き受ける業者が増えてきました。中南部に拠点があって、本部町の民泊の管理をするなど、私たちには考えられないのですが、それが普通になってしまいました。

民泊新法ができてからは、「駆けつけ30分以内」という要件を守らねばならなくなりましたが、抜け道はあるようです。また沖縄北部に関しては、旅館業法下の駆けつけ要件はかなり甘いです。

もちろん、これらの代行業者のやり方で、以前、私たちのお客様が受けてきたサービスや、私たちが現在提供しているサービスを提供できるはずがありません。

おまけに、Airbnbがスマートプライシングを採用してからというものの、繁忙期に信じられないような料金で予約可能な物件も増えてきました。

このままでは、本部町の宿泊施設全体の評判が低下し、値崩れも起こります。
観光で成り立っている本部町が、観光で成り立たなくなってしまいます。

これが、私たちが事業拡大に踏み切った第2の理由であり、会社の儲けよりもお客様へのサービスを優先できる理由でもあります。(会社が潰れない程度にではありますが)

現在、現地対応まで委託されているのは、15件です。すべて順調ではありますが、これまでのスタッフだけですべての物件に対応しようとすると、どうしてもサービス低下に陥ってしまいます。他の代行業者のことを言ってられなくなってしまいました。

ということで、最近、スタッフを増員いたしました。

現在は、新しいスタッフに十分な賃金を支払えるかどうかが一番の課題です。

ということで、私自身は、まだしばらく、会社からお給料をもらえそうにはありません。

今のところ生活に不自由はないのでいいのですが、4-5年のうちには、多少なりともお給料をいただきたいものです。


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